どうしても仕事が長続きしない人は存在します。その中には、短期間での離職は経歴を汚すことになり、離職するごとに転職活動が不利になるということを頭では理解していてもどうしても長続きすることができない、という人もいます。
現実と自身の希望とのギャップを感じながらも、現状を打破したい、生まれ変わりたい人も多いはずです。そのように前に進みたい人たちのために、仕事が長続きしない人の特徴と心理を分析し、仕事を長続きするための方法を解説します。
仕事が続かない人のタイプ別分類
仕事を長く続けられない人の中には、社会情勢や会社の状況、家族の事情といった自分以外にやむを得ない事情をお持ちの人もいますが、能力、実力を持っていても長続きしないという人もいます。大きく分けると次の2つのタイプの人です。
敢えて全力を出さないタイプ
まずは、ポテンシャルを持っているにも関わらず、敢えて全力を出さずに仕事に取り組まない、という人です。就職しても職務の基本的な部分を学んだ(もしくはそれ以前の段階)だけで「自分には向いていない」と判断したり、「カッコ悪い」と判断して退職してしまいます。
一般的には全く理解できないことですが、自身の中で根拠のない理想を持っているのでしょう。しかもその理想像は具体的ではないことがほとんどです。
自分の実力を過小評価するタイプ
次に、自身の限界値を低く設定してしまうというタイプです。このタイプは、継続すれば成果を出すことができるはずなのに、「もう無理」と早々に判断し退職してしまいます。
例え業務に対して真面目に取り組む姿勢を持っていても課せられた目標を現実以上に高く考え、すぐに諦めてしまう人がこのタイプに当て嵌まります。
仕事が続かない人の特徴
仕事が長続きしない人の二つのタイプについて説明しました。二つのタイプは異なるようですが、仕事が長続きしない人には共通点があります。どのような特徴があるかを説明します。
飽きっぽく他のことにすぐ目が向いてしまう
まずは飽きっぽい人です。ルーチンワークに耐えられない、隣の芝生が青く見えて目移りしてしまう、という人が一つの業務に対して長期に取り組むことはできませんし、一社に定着して勤務することは難しいでしょう。
我慢することができないので継続できない
次に我慢が出来ない短気な人です。仕事で得る喜びは、仕事で感じる苦労に比べるとほんのわずかでしかありません。だからこそ喜びは大きな喜びに感じますし、その喜びを感じるために地道な業務に取り組むというサイクルを繰り返していきます。
しかし、我慢が出来ない人は少しの困難で業務を継続するモチベーションを失ってしまいます。
協調性がなく周りと合わせられない
協調性がない、ということも仕事が長続きしない人の特徴として挙げられます。企業に所属して勤務するとほとんどの場合、周りと連携を取りながら業務を行わなければいけません。どのような企業でもチームワークは必要不可欠です。
しかし協調性がないとどうしても周りとのリズムが合わずに孤立していき、結果、「この企業とは合わない」と判断し退職してしまいます。
仕事が続かないのはなぜなのか?
仕事が続かない人の特徴を紹介しました。次になぜ仕事を続けることができないのか?について解説します。
大きな理由としてはその人の性格に起因することになりますが、性格以外にも原因があります。
目標や目的が持てないから
まず挙げられる理由としては、「目標や目的がないから」です。何かを継続するには目標や目的がないと目標達成はできません。仕事も同様です。
働いている人は「スキルアップ、キャリアアップをしたい」「社会的地位を挙げたい」「お金を稼ぎたい」「周りから認められたい」といった様々な目標や目的があります。ところが仕事を続けられない人にはこのような明確な目的がない人が多いのです。
「目的、目標がない」ということは「夢がないから」と言い換えられることもできます。不景気のため希望の仕事に就くことができない、将来像が描けない、という人の中には現実的な夢が持つことが難しく、モチベーションの維持ができずに仕事が長続きしない人もいるでしょう。
守るべきものがない
「守るべきものがない」人も仕事を長く続けられない人の理由です。
もし家族がいてしかも養う必要がある人、また、維持しないといけない財産などをお持ちの人は、仕事に対してモチベーションを持つことができますし、しかも簡単に仕事を変えることができませんので仕事で嫌なことがあっても耐えられます。
仕事が続かない人のための改善方法
では、どうすれば仕事を長続きすることができるのか具体的な改善方法を紹介します。まず大前提として「仕事が長続きしないことを把握し改善しようという気持ちを持つ」ことが重要です。そのプロセスを経て行動に移しましょう。
意識を変えてしないと意味がありません。自身の意識を変えることができれば大きな一歩となります。
目標を作り達成する
意識を変えることができれば次に目標を立てその達成に向けて実行に移しましょう。目標は実現可能なものにしてください。
例えば、貯金をすると目標を決めたとしましょう。この場合目標金額をいきなり「100万円の貯金」と設定しても現実的ではありません。
まずは「10万円の貯金」と設定し、そのために何をすればよいのかを考え、書き出していきます。実行していきます。
目標を達成するには何かしら我慢をしなければいけません。我慢することを覚え継続し目標が達成できれば自信となります。自信がつけば仕事を続ける、ということを体感することができるでしょう。
成功体験を得ることはとても大切です。簿記やTOEIC、フォークリフト資格など実務に役立つ資格の取得などを目標に設定してもいいかもしれません。
転職サイトで転職市場の状況を把握する、転職エージェントに相談して意見を聞く
転職市場の状況を把握することは重要です。どのような企業がどのような職種の募集を行っているのか、その中で希望の仕事があるかどうか、自身が持っているスキルやキャリアでチャレンジが可能な仕事はどのようなものがあるのかを知っておかないと転職活動の方向性定めることができないからです。
現在、転職に関する情報は簡単に得ることができます。転職サイトで案件情報を調べる、転職エージェントに登録してキャリアコンサルタントに自身の転職市場の価値に関する意見を聞く、転職活動の進め方を相談する、といったことを行うと転職活動の方向性を定めるためのヒントを得ることができるでしょう。
仕事を長く続けたい人におすすめの情報収集の方法
有効な転職の情報収集として転職サイトや転職エージェントの利用をすすめました。しかし転職エージェントは多数存在しています。その中で長く仕事を続けたいと希望する人におすすめの転職エージェントを紹介します。
ハタラクティブ
ハタラクティブは、レバレジーズ株式会社が運営している転職エージェントです。レバレジーズ株式会社は2005年に設立し、国内外に21の拠点を持つ人材サービス企業です。
ハタラクティブの特徴は、フリーター、既卒、第二新卒など未経験に特化した転職支援サービスを行っていることです。実務経験が浅い方でも応募可能な案件が多いため、新たなフィールドで腰を据えて働きたいと希望する方におすすめです。
type転職エージェント
type転職エージェントは、株式会社キャリアデザインセンターが運営している転職エージェントです。キャリアデザインセンターは、月間訪問者数100万人を超える転職情報サイト「type」をはじめ就職に関する様々なサービスを展開している企業です。
type転職エージェントの特徴は、キャリアコンサルタントのカウンセリングの評判が良いといった点が挙げられます。丁寧なヒヤリングやアドバイスなど、転職希望者に寄り添ったカウンセリングを行っておりますので、転職市場の状況や自身の可能性の把握、今後の方向性を定めるために相談をしたい、という人には最適でしょう。
きらケア介護求人
きらケア介護求人は、介護、地域に特化した転職支援サービスです。レバレジーズキャリア株式会社が運営しています。転職希望者が持つ様々な希望、また、幅広い年齢層に対応可能な案件の紹介を受けることができます。また、職場の雰囲気や勤務環境などを徹底的にリサーチし、その情報を転職希望者に提供しています。安心して勤務できる案件が多いことも特徴のひとつです。
きらケアは24時間いつでもどこからでも1分で登録完了するので思い立った時にはすぐに転職支援サービスを受けることが可能です。
まとめ
平成はバブル崩壊後の不景気から脱却できなかったことや非正規雇用の増加など、労働者の実力以外の要素で仕事が長続きできない環境を産みだした時代でした。仕事が長続きしないのもやむを得なかったという方も多いでしょう。
しかしまだまだチャンスはあります。まずは「前向きな気持ち」を持ってください。仕事を長く続けられるかどうかはご自身の気持ち次第です。